電子DIY「イメージセンサから画像を送る」シリーズ の特別番外編です
みなさんは、技適マークをご存じでしょうか?
このシリーズを読まれている方は、通信機器やIoT機器に興味が有るのではないかと思います。
技適とは技術基準適合証明、技術基準適合認定の2つの総称です。
この証明がされていない無線機器を国内で無断使用することは電波法の違反となります。
そして、この技適マークは、無線機、無線機が入っている筐体、パッケージや
取扱説明書などに表示することが義務付けられています。
たとえば私が使っているiPhoneでは
「設定 → 一般 → 法律に基づく情報および認証」のなかに有ります。
ここからが本題です。
今回の製品を観察してみると
……? 技適マークがどこにも見つからない。
え? 日本で買ったのに?
原因はどうあれ、法律違反をするわけにもいきません。
そこで急場の打開策「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」を総務省へ申請しました。
短期間の実験等のみを目的とする場合は、この届出を行うことで最長180日間その機器を使用できます。
手続きは、下記の通りです。
1. 総務省のサイトに自分のアカウントを作るために、本人確認の書類を送る
2. 本人確認が済んだら、メールが来る(書類を郵送してから7~10日くらい)
3. パスワードを登録してアカウント登録完了
4. 今回使用する機器の仕様や通信規格等を調べて申請
5. 総務省関東総合通信局から特例制度の開設届を待つ
ただし実験が終わったら、
180日経っていなくても、ただちに無線局の廃止を届け出て、
かつ無線設備を回収するなどの措置をしなければなりません。
この制度のおかげで今回の実験はなんとかなりましたが
良くも悪くもいい勉強になりました。
皆さんもネットでの購入にはお気を付けください。